墓相学?
昨年より相談を受けていたんですが、墓相学的な考えの墓地を一般的な墓地に改修したいというものでした。
内容的には五輪塔を中心に据え直してその下に納骨室また墓誌(戒名板)を新しく設置し墓地内には赤土(赤土は古来から赤という色には死者を悪霊から守る魔力があると考えられている)を敷き詰めたいという要望でした。
工事としては写真の通りに完成しております。
墓相学は紀元前の中国で発祥した風水地理学を源流としており、それは陽宅風水と陰宅風水に分離されます。
前者は家相学へ、後者が墓相学へと変遷していきます。
陰宅風水は石碑の建て方そのものより、むしろ墓地の選定に重きを置きます。
すなわち吉相福地に墓所を造営することによって、子孫の繁栄や家門の興隆をはかります。
この思想は儒教思想と融合しながら現在でも中国や韓国をはじめ、東アジア諸国に根付いております。
ただし、ここでよく問題になるのは墓相家といわれる人達のなかでも考え方の違いがあります。
さらに分からなくしているのは墓相家と石材店が一緒になり吉相墓なるものを説いて改修させたりしていることです。
決してこの方々の言ってる事全てを否定するつもりはありません。
ただいえることは、『日本全国を統一した墓地・墓石の形はありません』風土、慣習、石材の問題等で各地域で違うのです。
逆に地方に先祖供養を通じ石の文化が築かれていったことです。
当社では先祖供養を大事にする精神さえあれば基本的にはどんな墓を建ててもよいという立場をとらせていただいております。
便利な時代ではあるんですが情報も交錯しております。
いろんな選択肢がありますが各専門家に聞いて自分なりに納得していただきたいと思います。
当社にも相談下さい。
少しでも皆様の役に立てたらと思っております。